「学力」の経済学

「学力」の経済学

「学力」の経済学

経済学とあるので、てっきり家庭の経済力ごとの学力差について書いてあるのかと思ってましたが、全くの勘違いで要はデータを取って、本当に巷で言われているような教育理論が正しいか検証していく話をしています。

よくテレビとかで出てくる教育評論家とか、いろいろ最もそうなこと言ってますが、結局ある種の経験則に則った個人的意見とか感情論に過ぎないわけで、その意見に本来あるべき裏付けがあるわけではないんですね。まぁ昔からゲームやテレビの悪影響とかいろいろ言われてますが、本当にそうだったかという検証はきちんとなされていないなという風には思っていました。最もらしいことを言ってるだけなんですね。

後半では特に教育政策について、問題提起されてます。確かに日本で行われている政策は単に感情論に根差したようなものとか、本当に実効性があるのか不思議なものもたくさんある気がします。筆者はそのデータ検証の重要性を訴えていますが、日本でもこのような取組みがもっと進んでいくとよいと感じました。