幸福の「資本」論

今回は(多分)「Life Shift」に影響を受けた一冊なのでしょう。人生を俯瞰して「3つの資本」の大切さをアピールしています。本書独自なのは、それに「8つの人生パターン」を付け加えていることでしょうか。人生において、どのように生きていけば幸福になれるかを単純化して示してくれます。

「3つの資本」とは「金融資産」「人的資本」「社会的資本」となります。これらをライフステージ毎に上手くShiftしながら生きていけば、幸福な人生が送れるということですね。もちろんShiftどころか全て何も持っていない人もいるわけで、そういう人が貧困層に陥ってしまうわけです。つまりこの3つのうち、少なくても1つ、望ましいのは2つをうまく構築しながら生きていくことが大切であることを示しています。

本書で更に面白いのは筆者の予てからの主張であるフリーエージェント理論に「ソロ充」という新たな視点が加わったことでしょうか。「強いつながり」を家族など最小限とするとともに、「弱いつながり」を広く持つことによって社会的、人的資産を最大化するのです。まぁつまり「人脈」に帰することになるのでしょうかね。

本書でもう一つ面白いのは「自分探し」「幸福」について、答えを用意しようとしていることです。それらについて昔はよく考えていましたが、今更ながらに真面目に考えてみるのは面白いと思います。もしかしたら、それらを気にしなくなったのは、あるべきを実現出来ているからなのかもしれません。筆者のように全てを悟ってフリーエージェント化するのはなかなかハードル高いですが、それでもやはり満足出来る人生を実現出来る日本に生まれたことは、それそのものが幸福なのだと思いました。