12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす
- 作者: 糸山泰造
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まぁ考え方はそれぞれなので、何が正しいか、本書を読むだけでは確実には言えないのですが、本書ではとにかく自分達のやり方が絶対で、他のやり方は害悪でしかないと断罪してきます。この書き方がちょっと辟易してしまいますね。半分くらいは批判に終始しています。自分達の問題は「良質の算数文章問題」として絶賛してます。この言葉、本書に何回出てくるかわかりません。論法がサヨクのようで、逆に価値を下げている気がしてなりません。利用している保護者からの報告例も信者の話みたいで信用しきれません。
自分は公文式で育ったので、確かに書いてある内容理解出来なくもないのです。条件反射で回答するのが脳の仕組みとなっているので、じっくり考えることが出来ない。回答出てしまえば、終わりで様々な方向から問題を考え直すということも苦手です。自分で表面的な理解で終始しているなぁと思うことも少なくないです。しかし、それが100%公文式のせいかといえば、どうか。自分の性格なのかと思うし、逆に瞬発的な理解力は結構高いのかなと思ったりもします。本書では視考力として、イメージによる思考法を推奨していますが、自分はこのイメージ力は高いと思っています。それはブロックでよく遊んでいたせいだと思っていますが。何が良くて、どう影響するか、脳の仕組みはいろんな要素から構成されうるもので、一つだけがよくて、これが悪いとは言い切れないのだと思います。いろんな刺激を与えてあげるのが良いのかとも思います。
そんなわけで、筆者主宰のどんぐり倶楽部の問題集を一週間に一問くらいじっくりやらせてみたいなとは思います。公文は公文でやらせてるわけなのですが、それは罪悪なんですよね。両方合わせたら最高だと思うのですが、両立させるのはやはり相反するのでしょうか。