世界標準の子育て

世界標準の子育て

世界標準の子育て

今までいろいろ育児書を読んできましたが、本書を読めばだいたい網羅されているのではないでしょうか。しかも幼児期までが対象でしたが、18歳あたりまで適用出来るよう、年齢ごとに記載があるので参照しやすいです。

まず書いてある日本人の子育て間違いは耳が痛いことばかり書いてありました。気を付けてたことをあるし、気が付いたらやってしまったこともあるし、日本人ならあるあるネタばかりでした。

子育てで大切な点として、「自信」「考える力」「コミュニケーション能力」の3つを挙げています。「自信」については今までの幼稚教育の本でも多く見かけてきた気がします。愛情多く伝えて、肯定的に育てる。やっぱりこれが基本なのですね。これら3つのことは親の知見と行動力や財力がものをいいますね。しっかりと考えて接しないと、なかなかうまく出来ないでしょう。

今後も本書をたまに読み返して、教育の仕方の振り返りを行っていきたいです。

一生役立つお金の知識

タイトルである「一生役立つ」と記載されてますが、誇大表現ではないと思います。自分はお金のことをいろいろ考えている方だとは思うので、本書に記載されている事柄は比較的考えてたりするのですが、そうなんだよねぇと納得する記載が多かったです。

個々に見れば、それぞれの内容は個人個人の置かれた環境次第で大きく異なったりもするのですが、基本的に考えなければならない項目というのがあって、それらにどう対応するか考えてあれば問題ないと思います。税制面や諸制度などは毎年変わるので、それらに対しても毎度アップデートが必要ですしね。

本書は章ごとにマルバツ方式で、ポイント列挙しながら記載されているのですが、全てのマルバツの回答の理由が記載されているわけではないので、そこは記載して欲しかったですね。

まぁやっぱり人生で大切なのは、住宅ローン、老後資金、保険でそれらに対応するために諸制度が整えられているので、その制度を理解して上手く乗り切っていけば良いのかなと思います。

国家破産はこわくない

タイトル見て思わず買ってしまいましたが、本書は2013年に発売されたものの文庫化でした。ただし文庫化にあたり見直しを行ってるようですが、ほぼ変える必要がなかったとのこと。読んでみて思い出しましたが、確か元書も読んでたと思います。

冒頭で近未来小説として、将来のありうる日本の姿が載っています。そもそもこれは5年前に記載されたものなのですが、いくつかあてはまりそうな箇所がありました。物価の上昇がガソリンと野菜から始まるというところで、それ以外にも食料品などよく値上げのニュースが出てる気がします。物価の上昇は確実に進んでいるように思えるのですが、あまり統計情報には現れていないように感じます。実感としては徐々に感じているものが、ある日突然統計情報から一気に共通認識に転換するのでしょうか。

但し、対策としては危機のレベルに応じて順々に対応していけば良いとあるので、現状を考慮すればすぐに何かをしなければならないというレベルではなさそうです。特に本書には普通預金が対応として最適の記載がありますが、やはりそうなんですよね。よく日本人はリスクに保守的で知識がないから株や投資信託などの投資が進んでいないという上から目線な主張と聞きますが、わかってないなぁと思います。そうではなく、普通預金が最適だから結果としてみんな普通預金を選んでいるのです。

戦後日本では地震などの天変地異以外で、経済リスクというものを経験したことがなかったと思うのですが、これからはそのような可能性を常に認識して備えていく必要があるように思います。

定年男子定年女子

定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!

定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!

最近この手の本が多くて、かつ目にすると読んでしまう自分がいます。人生100年時代を迎えて、単なる定年ではなく次の人生をどのように送るかということに興味があります。そのためにどのような選択肢があり、どのような準備が必要となるのかいろいろ情報収集しておきたいです。少なくても住宅と子育てという2つは目処が立ちつつあるわけで、それらを心配しないで自分がやりたいことを自由にやれる環境というのを構築しておきたいです。本書にも記されていますが、定年という概念は放棄して、第二の人生を長く薄く楽しくやりたいような仕事が出来るように今から準備していきたいと思います。

自分でわが家を作る本

自分でわが家を作る本。

自分でわが家を作る本。

セルフビルドという謳い文句に惹かれて読んでみました。初めの辺りを読んでると、頑張れば個人でも家建てられるような気がしてきますが、だんだんと読むにつれてやっぱりムリだろうという気になってきます。。。いろいろサラッと書かれているのですが、その裏にはかなりの勉強と苦労が潜んでいるのは間違いありません。何せ足掛け10年掛けて建ててるわけですから、相当な労力がかかっているわけです。もはや趣味の領域を越えていますね。しかも多分ですが、著者は全くの初心者ではなさそうです。林業に携わっていたとのことで、木材関連の知識はそれなりにあったのでしょう。読んでいると、ここはプロに任せた方が良いのでは?と思うことが多過ぎでした。ミニチュアで構造模型を作るぐらいなら楽しそうなんですけどね。

SFを実現する

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書)

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書)

3Dプリンターのお話です。とは言ってももう4年前の本ですが、内容は色あせてません。確かに3Dプランターは4年ほど前に盛り上がって、その後落ち着いていますが、でも機能自体は地道にいろんな会社で開発されていて、所謂キャズムを渡っているところなのでしょう。いつかまた表に出てくる技術だとは思うので、その際には乗り遅れないようにキャッチアップしておきたいところです。

で本書なのですが、題名がいうところのSFとはスタートレックの伝送機能のことを指すようです。つまりそれを形作る設計書を伝送すれば、3Dプリンタがあるところどこでも同じようなものが形造ることが出来るということです。そしてそれが意味することはこんなことが出来るといういろいろな試みを紹介しています。まぁなんかちょっとコジツケっぽい気がしてあまりのめり込めませんでしたが、いろいろ頑張ってるんだなっていう思いは通じました。

ヤバい社会学

ヤバい社会学

ヤバい社会学

社会学を専攻している学生であった著者が90年代シカゴのギャングリーダーと仲良くなった時の物語です。日本であればヤクザの組長と仲良くなったお話と言えば良いでしょうか。今どうなってるかわかりませんが、あの頃はまだギャングという組織が残っていて、どんぱちカチコミやってるし、クスリや売春でしのぎを稼いでいたりしています。よくそんな人達のところへ単身乗り込んで仲良くなれたものです。雰囲気だけでも近付いてはいけないエリアなのですから。

ギャングとはいえ、公営住宅を根城にそこをほぼ占拠する形で牛耳っているのも凄いものです。しかも彼らはそれをコミュニティを維持していると公言して憚らないのです。やはり昔のヤクザと言ってることは同じなんですかね。ヤクザも日本ではその存在意義が薄れてきて、社会的に抹殺されようとしていますが、きっとアメリカでも同じような状況になっているのでしょうか。

公営住宅のコミュニティにはギャング以外にもいろんな人がいて、確かに観察するには飽きないです。日本でも貧困ビジネスなんって言われたりしますが、貧乏人を相手に汁をすする人達というのもこれまた存在するのです。しかしそんな中でも人は生きていて、ある程度は人生を楽しんだりしているのです。