- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/09
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 365回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
この本は実践とは書いてありますが、個々の人々が行動経済学に基づいてどう行動すべきかということは書いてありません。政策や社会システムを設計する上で、「ナッジ」というものを考慮してどのように設計するのが望ましい姿かということが書かれています。しかも、事例が豊富なのですが、この事例がアメリカの社会問題を例にしているのでアメリカ社会の仕組に精通してないとイマイチぴんと来ないで消化不良状態となってしまいます。
最近、経済学の有用性が薄れてきているように感じられる中で、行動経済学がどのように利用されるべきかということを示したという点で本書は優れていると感じました。