申し訳ない、御社をつぶしたのは私です

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

コンサルタントの方が、今までの失敗を切々と述べられているのが本書。今まで業界で流行りだった様々な「方法論」を取り入れた結果、如何に経営がおかしくかったことか、きっと懺悔したくなったのでしょう。

全くもってコンサルとは、失敗しても自分の責任にはしないスキルだけは最上級なので、著者のような懺悔したくなるような人は少ないかもしれません。しかし、方法論なんってそうそう上手くいかないし、そもそもの成功企業と言われた企業だって数年後どうなってるかわかったもんじゃないです。本書を読んでいて思ったのは、ひょっとして出井時代のソニーはコンサル会社を雇いまくっていたんじゃないでしょうか。なんかあの頃やたらと最先端な経営スタイルが出てきていた気がします。株主映えのする、しかし現場とは遠ざかる経営。

コンサル会社のスキルは結構高くて価値があったりしますが、それ以外はあまり顧客会社のためにはならないですね。上手くコンサルを使える会社と、使ってるつもりでコンサルがいないと回らなくなる会社の2通りありましたが、間違っても後者に未来はないでしょう。