ロードス島攻防記

ロードス島攻防記 (新潮文庫)

ロードス島攻防記 (新潮文庫)

3部作2作目です。今度はロードス島。なんかロードス島戦記とかいうとファンタジー小説っぽくて電車とかで読むのとてもはばかれました。まぁでもちゃんとした小説です。塩野七生ですから。

…って思ってたのにありました。男同士の愛の話が。まぁいいんですけどね。美男子で貴族で騎士。しかも華麗に散る。まんまファンタジー

今回は前回のコンスタンティノープルより更に過酷な戦いが待っています。なんたって前回は援軍が期待出来ましたが、今回はほとんど期待出来ない状態です。孤立無援の状態でいかに戦うかの精神力。素晴しい。まぁどうしてもキリスト教側から物事を考え気味ですが、トルコ側からすれば排除して当たり前の存在なんです。なんせ、通常はトルコに対して海賊やってるわけですから。それでも開城後の扱いの丁重さには、とても爽快なものがあります。勝者の寛容。

城好きとしては、大砲時代の城作りの話も詳細に描いてあってとても楽しめました。