コンスタンティノープルの陥落

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

「ローマ亡き後の地中海世界」を受けて関連する3部作を読んでみようと。ギリシャ旅行も予定しているので。で、コンスタンティノープル。今はイスタンブールでしたね。昔から興味ある都市です。一度行ってみたいな。本書でもこの都市の描き方がとても魅力的です。

ビサンティン帝国もこの時期1千年を越えているんですね。それに対して攻めるトルコは新興国の勢いがあります。「あの都市を下さい」と言ったスルタンの類稀なる決意と実行力。それを実現するためのアイディアの数々。少数精鋭とはいえ、老害化した過去の栄光の帝国にはとても抗いきれるものではありません。

200ページ余りとボリュームもたいしたことないのであっという間に読みきれます。この本を読む前に、このコンスタンティノープルの陥落が歴史上にもたらした意味について知っておくとより深い読み込みが出来ると思います。