ローマ亡き後の地中海世界 下

ローマ亡き後の地中海世界 下

ローマ亡き後の地中海世界 下

いきなり下巻登場です。年末かと思ってましたよ。

本書のスタンスは、中世地中海世界を通して全体の歴史を俯瞰するものです。なので、個々のイシューは略されてます。そこが面白のに!ってところで。で、そこのところは著者の前作を参照くださいと。結構ストレス溜まりますね。まぁ著者としては紙面もあるし、前に書いたので十分書き尽くしたという思いがあるからなんでしょうけど。

本作も「ローマ人の物語」とはスタンスが違うと明言していながら、カバー他そのまま踏襲しているのはただ売るためなのでしょうか?まぁとはいえ面白いですけどね。イスラム世界についてもいろいろわかるし。トルコ人とアラブ人とペルシャ人と北アフリカベルベル人。みんなまとめてイスラムと考えちゃってますけど、当然みんなまったく違うんですよ。そんな違いだけでも面白いものです。