- 作者: 矢部良明
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: Kindle版
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古田織部はやはり「織部焼」に名が残るように焼き物にまず目が向きますね。特にあの形や絵付けなどの前衛的な作風は目を見張るばかりです。しかし本書を読んでいくとそればかりではないということにも気付きます。なぜならそれは手前を含んだ茶道全てに及んでいるのですから。正に師匠の利休の教えである「作為すべし」を地で行っている訳です。
「茶湯ノ仕様習ハ古ヲ専二用ベシ。作為は新キヲ専トス。風体堪能ノ先達二習ベシ。其時代二逢ヤウニ思案スベシ。」
こんな織部が今の茶道を有り方を見たらなんと思うであろうか。創意が疼いて今風の茶道を新たに創作していきそうな気がしますね。