消えた市区町村名の謎

よく本なんかを読んでいると、昔の市区町村名が出てきたりします。自分が知らない名前であってもなんとなく郷愁を感じてしまい、今の地名が安易に思えてもったいなく感じます。そんな中で、過去の経緯等が書いてありそうな本書を見かけたので読んでみました。

廃藩置県以降の過去から現在までの命名規則に因んで、個別に良い名かどうか等を記載しているので、読んでいるとなるほどそうだったのかと思うとともに、段々単調さに飽きてきてしまうこともありました。命名変更は基本的に合併等のタイミングで発生していて、そのタイミングは「平成の大合併」でもあったように、ある程度のタイミングで発生しています。いつどのタイミングで行ったかは読んでればだいたいわかってきますね。

近代化によって、かつての「村」の単位というのはなくなりつつあり、「町」というのも少なくなってきました。今はほとんど「市」ですが、中にはかなりの広域な「市」が発生していて、行政規模として適切なのかどうか、よくわからないですね。規模としては昔の「郡」に近いものがあるのではないでしょうか。市の中に「区」が出来て、そこに役所があるなら、名前が変わっただけで、結局単位は不変な気がしてくるんですけどね。