宝くじで1億円当たった人の末路

宝くじで1億円当たった人の末路

宝くじで1億円当たった人の末路

タイトルはふざけた感じですが、中身は結構真面目です。人生一回は考えたろうけど、その選択をしなかった道を、実際歩んでみたらどうなっていたかを、実際に歩んでしまった人に聞いてみるというものです。特にリスクを恐れて無難な選択をしがちな今の日本において、実はその選択をしても、なんとかやっていけるし、楽しめるかもよということです。途中その趣旨もなんだかよくわからなくなり、なんとなく末路に繋げたストーリーになってますが、それはそれで楽しめます。

それより気になるのは、最近”同調圧力”に関する記事をよく見かけるなぁと思ったら、多分この本が元だったんですね。同調圧力について、最近類似の記事を書いている人はきっと今まで同調性に流されて生きて来た人なのでしょう。そんな人に生き辛かったなどといった記事を書く資格はありませんね。

本書の裏題はあと書きにありますが「同調圧力をぶっとばせ」です。確かに日本は同調圧力が強く、そのせいで生き難くしているという点はあるでしょう。しかし、それを日本の社会性のせいに全て転換するのは間違いだと思うのです。逆に言えば、同調性のお陰で、何も考えずにその選択をしている人が多いのです。むしろ僕はこの点の方が問題だと思うのです。そこに選択肢があることに気付かず、気付いても無視しながら素通りしている人の多さといったらないですね。要は人生何も考えてない。同調性のお陰で何も考えずに人生生きている人ばかりなのです。そこに選択肢を見つけて、常に選択を行いながら生きていくのは、なかなか大変なのですよ。同調性があるのは確か、しかしそれに気付いてぶっとばせるかは個人の問題で、この資質をいかに育むかが個性を伸ばすことに繋がるのだと思います。