ブロックチェーンレボリューション

半年くらい前に読んだのですが、書評を忘れてました。改めて読み返してみると、ブロックチェーン技術の進展がその時と比べてまた大きく変わっていることに驚きます。ICOの発展、Bitcoinの高騰、日本ではVALUが出現して新しい潮流を感じさせてくれてますし、仮想通貨交換事業者登録が開始されて法整備等も進んできてます。3メガはそれぞれ独自に仮想通貨の発行を目論んでいます。確実にブロックチェーンは次世代技術として世の中に実装されようとしているのです。

本書はそれらを踏まえても普遍的にブロックチェーン技術が辿り着くであろう未来を提示しています。まだ荒唐無稽なアイディアもあるし、逆に本書に記載されていない未知の領域もあるでしょう。それでも本書はブロックチェーンを考える上で、まず読んでおくべきバイブル的網羅性を満たしています。かつてインターネットに期待された、民主主義の実現をブロックチェーンに全振りしてたりしてき期待値高過ぎだったりするのですが、それはオマケ程度に読んでおけばよいでしょう。

インターネット関連技術も落ち着いてきた現在、新しいフロンティアはこのブロックチェーン技術に存在していると予感させ、次世代の新規企業が出現してくる可能性を感じさせてくれます。