ワーズワースの庭で

 

ワーズワースの庭で (扶桑社文庫)

ワーズワースの庭で (扶桑社文庫)

 

 その昔テレビでやっていた番組の書籍化です。放送時結構楽しみに観ていたのですが、ふと思い出して探して見たらあったので読んで見ました。当時は僕もまだ何もわからない学生でしたが、この番組が広げてくれた視野が現在の自分の一片を形作ってくれたのだと改めて思いました。

 

それは物蒐集であったり、食べたことや飲んだことのない酒や料理だったり、知らない土地への旅行だったり、まぁはっきり言って道楽以外の何物でもありませんが、それらに対する造詣こそが人生を豊かにしてくれるものという印象を持ったものです。そしてそれこそが生きる楽しみであり、究極には生きる意義なんだろうと心の片隅に置きながら、今まで歩んできたわけです。

 

改めて読見直してみると、その奥深さに自分は全く到達していませんが、でもまだ到達していないことに安心もするのでした。世の中にはまだまだ自分の知らない領域がたくさん横たわっているのですから。