糖質制限はやらなくていい

 

タイトルと内容が混同しがちなのですが、本書に書いてある「糖質制限はやらなくていい」というのは普通のダイエット的のような目的でケトン食を行おうと考えた場合、糖質制限というほど極端なメニューは不要で、むしろ昔の日本食のような食事を1日3回食べることを推奨しています。巷で目にする1日のうち、空腹期間をおくプチ断食な話も効果として触れられてません。逆にがん患者の方が治療の目的でケトン食を利用する場合は、これはもう完全糖質制限と言っても良いのでは無いかと思えるようなメニューが並ぶようです。ちょっと極端過ぎて本書を読んでどうすれば良いかというと、一般の健康な方はあまり有意な示唆は得られないような気がしました。

 

しかもがん患者へのケトン食は本書を読んだ印象だと、好影響はありそうだけども必ずしも治療として認められるほど確度の高いものかというとそれほどでもなさそうな感じでした。まだまだ研究途中なのかなと思えるくらいです。帯には「病気にならない。老けない、寿命を延ばす」と記載されてますが、実績や本書の記載内容を踏まえるとちょっとミスリーディングな気が致します。そこまで具体的なやり方や効果が謳えてる訳ではないです。まだまだ未知数多な感じですね。