予見された経済危機

予見された経済危機

予見された経済危機

今回の経済危機についての本です。で、てっきりこのルービニ教授が書かれた本なのかと思ってました。が、単にこの教授の言動に注目した著者がその過去の発言を集めて書いた本だったんですね。

…なら今頃出すなと。こういうものは危機になる前に出すから意味があるわけであって、今頃出して「あの時こう思ってた。」とか「こう言ってる人がいたけど自分もそう思ってた。」とか言っても意味ないですから。更に著者はこの教授と面識あるわけでもなし。ちょっとガックリですね。

ただこの教授の考え方は面白いです。確かに危機になる相当前から経済危機に関して警鐘をならしていた訳ですから勇気もあります。弱気を続けると狼少年扱いされてしまうわけですから。そういう教授の最新の発言(金融危機発生後)まで網羅されていればもう少しよかったんですが。