官邸敗北

官邸敗北

官邸敗北

昨年発足した鳩山政権が、どのように崩壊していったかを詳細に綴っております。基本的に政治関係の本は好きじゃないのですが、この本はそれなりに面白かったです。

なんで政治関係の本が好きじゃないかと言えば、大抵その権力に彩られた政治ドラマ、政治家同士の闘争や葛藤などが熱く描かれていて、結局本来一番大切なはずである国家への理念や政策などが蔑ろになっているからなんです。そんなもの別でやって欲しいのです。

個人的に言えば民主党は全く支持していないので、鳩山政権の迷走っぷりはある程度わかってたこと、良く言えば早めに国民に真の姿を晒されてよかったと思っています。ですが、その内幕を見てしまうと哀れとしか言いようがないですね。菅も総理になりましたが、あの人は単に目立ちたいだけなんじゃないですかね。乗数効果や消費傾向なんって言葉すら知らずに財務大臣やれるぐらいですから。

本書を読めばわかることですが、やはり日本を動かしているのは政治家ではなく官僚だということです。そして官僚達は日本のために日本を動かしているわけではなく、自分達の保身のために日本を動かしているということです。本当に嫌になりますねぇ。そういったことは普通のマスコミは書けないのですが、本という形で明らかにされた筆者は素晴らしいと思います。今後もぜひ長いものに巻かれずに頑張って頂きたいですね。