国民の遺書

国民の遺書 「泣かずにほめて下さい」靖國の言乃葉100選

国民の遺書 「泣かずにほめて下さい」靖國の言乃葉100選

やっぱり、ハチガツジュウゴニチはこれでしょう。八月に入ってから、少しずつ、言葉を心に刻むように読み進めてきました。実際、この本をさらっと読める人はいないでしょう。一人一人の言葉が余りにも重過ぎて、噛締めるように読むしか読み進めることが出来ないのです。

あの戦争からもう半世紀以上過ぎても、日本には他国の顔色を伺って靖国神社への参拝すらまともにしない政治家が与党を占めるようになってしまいました。そんな彼らの頭の中にある”過ち”とは一体なんであるのか問い正したくなります。今の我々が言える言葉なのだろうかと。今の政治家の言葉の軽さといったら、この本に書かれている言葉に比べてどれほど軽いことか。

この本を読んでいると、勇者は逝き、卑怯者や愚者のみが生き残った国家に成り下がってしまったような気がします。特に学徒出陣で戦場に散った方々の遺書が多く収録されていて、国家の一番の損失とはこのことなんではないだろうかとすら感じてしまいました。

今我々がするべきことは死者を正しく弔い、功罪を正しく認識して、臆することなく隣国と接することなのだろうと思います。