誰もが嘘をついている

 

ビッグデータ分析がどのように人の本質を洗い出すかについて焦点を当ててます。似たような本は以前にもあったと思いますが、本書の大きな特徴はGoogle検索の検索キーワードからだけでも様々な分析が出来るということ、そしてその分析により、人々が決して言わない本音が覗けるということでしょうか。

 

確かに他の誰かを気にして検索キーワードを入力している人は(今のところ)少ないでしょう。人々は自分の欲求に基づいて本心そのままで検索を掛けているわけです。そしてそれが本当に知りたいこと、興味あることであり、本音ベースのやり取りとなるわけです。そこから導き出される本音ベースの人種差別や性的嗜好などが、一般的に語られる事項とはかけ離れているわけですね。しかもデータは比較的簡単にGoogleからダウンロード出来るようです。これは知らなかった。

 

以前どこかでも書いたかもしれませんが、本書では受験とその合格不合格がその後の人生にどのような影響を与えるかについても記載されています。結論を言えば入った学校はその後の人生にはほぼ影響を与えないということ。「人は経験に順応するし、成功する人はどんな状況にも強みを発見する。成功の要因は才能とやる気だ」これに尽きるでしょう。最後まで読みましたよ。