LifeDesign

LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計

LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計

冒頭に人生の悩みが描かれてますが、場所問わず悩みなんって同じものなんですね。本書はそんな悩みに答える方法を伝授してくれます。

本書では人生を「デザインするもの」と定義しています。まず、この感覚が必要ですね。主体的な目的、意図があってこそ進むべき道が見えてくるというものです。それをどう進めていくか考えていく過程が重要ですね。なぜならいろいろ検討しているうちに様々な可能性が見えてくるというものです。更に本当にそのやり方でよいのか検討した上で、プロトタイプとして実践してみることを勧めています。これが重要ですね、自分の中でもやろうと思って出来ていなかったプロジェクトがたくさんあります。時間がなかったのと、意志がなかったのと、能力が伴わなかったのと、それぞれ理由はありますが、少しでも進められることがあるのなら、プロトタイプとして実践してみせることがやはり重要なのですね。

古民家再生住宅のすすめ

古民家再生住宅のすすめ

古民家再生住宅のすすめ

古民家を再生して家として活用を図ろう!という一冊です。前半ではそのメリットと、どのように進めていけばよいかというステップの解説。後半ではいろんな事例紹介となっています。

もう今から20年近く前の本となるので、その後の古民家を巡る状況はどうなってるのでしょうか?希少性があがってるのか、取り壊しが多くなってるのか。特に昨今では後継者がいなくて、不動産自体の登記がなされてない土地が増えているという話題も出ているので、同じような状況に落ち入っている古民家というのも少なくないような気がします。

木のぬくもりを保ちながら、日本にあった建物というのはやはり長年の歴史を経て出来た古民家なのだと思います。そこに更に現代の技術を合わせて、住みよい建物を形創るのが理想的な姿だと思うのです。

医者が教える最高の飲み方

最高の飲み方とありますが、つまりは程々にということです。特効薬はありません。医者のエビデンスを元に節酒量を教えてくれるのみです。アルコール量で1日20g、一週間で150g。20gとは中瓶ビール一本、日本酒1合。適宜休肝日を設けながら飲むのが良さそうです。私も読んでから気を付けようとは思っていますが、なかなか実現出来ないですねぇ。飲み会とか行くと一回でゆうに一週間分のアルコールを摂取してしまうわけです。今週ももう飲んでしまったなぁ。。。

ウィスキーの科学

科学というかは化学の本ですね。全編化学式が出てくるので、ちょっと端折って読んでしまいました。まぁ科学的に意味があるというのはよくわかりました。

ウィスキーが醸造、発酵、蒸留、貯蔵という過程において、それぞれ影響を受けることによって、この風味を産み出しているのがわかると思います。しかも絶妙なバランスが保たれていて、計算尽くでたどり着いたのかと思わんばかりの素晴らしいバランスに立脚しているわけです。

蒸留するポットの形だったり、樽で寝かしたり、その樽を焦がしたり、ブレンドしたり、様々な工程にはきちんと科学的な意味があったりするのですが、それらをまだ科学的バックボーンがない時代に産み出したことに驚くわけです。全てが合理的意味があったのです。よくこの製造法に辿り着いたものです。驚くとともに、感謝の念が沸き立つものです。今晩も美味しく頂きます。ありがたい。

中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること

中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること

中学受験で成功する子が 10歳までに身につけていること

中学受験を長いこと指導されてきた方のアドバイス集です。子供が小学校に入り、将来的に中学受験というものをするべきかどうかも含めて子供の教育にどのように対していけば良いか、いろいろ本を読んでみる必要があると思うのです。

本書で良い点は低学年までの準備期間と高学年の実際に受験勉強を行う期間の2つにわけている点で、低学年で受験準備を行いつつも、適正とか本人のやる気を見定めてみたいなと思います。受験させるべきか非常に悩むのですが、準備だけはやはり行っておきたいし、それが受験しないからといって無駄になるわけではないと思うのです。

本書に書いてあるのは習慣みたいなもので、日々の生活の中で全てを網羅して適用していくのは大変かもしれないですけど、なんとかくエッセンス的に頭の片隅に置いておけば、いい効果を発揮していくような気がします。まずはパズルの本と推薦図書を読んでみようかなと。

「東大に入る子」は5歳で決まる

もうちょっと5歳は過ぎてしまいましたが、参考のために読んでみました。幼稚教育といっても何が大切かといえば、先取り学習ということなんですね。それが自信に結び付くということです。しかし卒園までに小学2、3年まで終えてしまうというのはなかなかですね。それは習慣作りもあるのでしょうが、押し付けにならないかちょっと心配です。

そんな先取り学習環境を作るに大切なのは母親の協力なバックアップなのですが、はっきり言って専業主婦でなければここまで出来ません。悪いイメージで言えば教育ママが必要とされるのです。正に並走ランナーとしての母親です。しかもそこに父親の姿は必要ないのです。その時点で我が家では出来ない姿なのでした。ちょっと昭和過ぎて残念です。もう少し今の共働き世代にも考慮した考察欲しかったですね。

でも先撮り学習は進めていた方が良いのですね。なんとなく、あんまり先取りもやり過ぎなのかなという躊躇がありましたが、2、3年は先取りしてても問題ないということで、もう少し考え直してやってみたいと思います。

80's

80's エイティーズ ある80年代の物語

80's エイティーズ ある80年代の物語

橘氏の自伝です。今までの著作の中で、なんとなく伺われていた背景を知ることが出来て一本の線で繋がった気がしました。初期のゴミ投資家シリーズで見せた内容はシロウト向けなのに、全くシロウトっぽさのない記述も元々出版業界にいたのであれば、納得です。しかも中小出版社に在籍してたような記載でしたが、単にフリーランスに近い形でいただけで宝島社に関わっていたのであれば、また違うというものです。今ではインターネットがあるのでいろんな裏情報も知ることが出来ますが、本書でいう80年代では宝島社の雑誌はアングラ関連ではバイブル的に強かったわけですから。

最近では哲学とか脳科学の最新動向など社会科学全般知見が深い著作をされてますが、本書を読んでそのバックグラウンドを知るにつけ、納得です。ポストモダンとか齧っていたのも、シニカルで人生を達観されているような雰囲気も全てが結びつくのでした。

しかもなんとオーム真理教への取材なども結構されてたのですね。Windows95の発売とインターネットの勃興と共に氏の80年代が終わったというのは納得出来るストーリーでした。