疲れすぎて眠れぬ夜のために

疲れすぎて眠れぬ夜のために

疲れすぎて眠れぬ夜のために

今、この著者の本にはまっております。片手には「現代思想のパフォーマンス」、もう片手にはこの本を抱えながら読んでいましたがこっちの方がはるかに読みやすいのであっという間に読み終えてしまいました。同じ著書の本をシンクロしながら読んでいると、特にエッセーみたいなこの本と、構造主義のマニュアルみたいな「現代思想のパフォーマンス」とでは著者の思考と、その思想的なバックボーンが垣間見れるようでなかなか面白いです。

やっぱり現代の社会の仕組みというものは西洋的なものの考え方から派生してきている訳で、その根本たる哲学を抑えているということは何かを考えるに際して、強力な武器となる訳です。この本ではそういった武器を元に個性についてだったり、フェミニズムについてだったり労働についてだったり、家族愛についてだったり様々なことが語られていますが、読むときっと何かしらを得ることの出来る一冊だと思います。