失敗は予測できる

失敗は予測できる (光文社新書)

失敗は予測できる (光文社新書)

失敗についての本です。まぁ人生というものは、失敗の連続ではありますが、一度しかない人生、可能なものは避けるべしというのが本書の主張です。

まずはその失敗のパターン分類です。これがまたきれいに分類されてるんですよ。社会で起こりうる失敗というものはすべからくこの分類に当てはまるのです。本書ではこの分類に従って、過去の失敗(事故)を分析していきます。そしてそれだけでは終わりません。この後に失敗の回避、それから失敗からの逆転と話が進んでいきます。

気になったことの1つは、近年の傾向として戦術レベルでの失敗よりも戦略レベルでの失敗が多大なる被害を出すようになってきているということ。それから、要求定義とそれに対する回答解の違いについて。そもそも要求を定義することについて今までキチンと行えていなかった点と、時代によって回答解も変化していくことだということです。さらりと読めるけれども、内容は中々深い一冊でした。