自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの自助論です。最近評判になっているらしいですが、実は前から読んでみたいと思ってました。小学校の時に読んだ新渡戸稲造の伝記で、この自助論が素晴らしいって書いてあったのです。

たぶん新渡戸氏は原書でそのまま読んだのかもしれませんが、当時の日本でも翻訳されて出版されています。明治初期だった日本で既に出版されていたというのが驚きですが、この本を読んでいるとなぜこの本が当時の日本で読まれたのかというのがとてもわかる気がします。明治初期の日本といえば、坂之上の雲にあるような青年の志がそのまま時代背景になったような感じです。そんな日本に正にぴったりなのが本書なのです。

二宮尊徳流の勤勉さが息づく時に、当時世界を支配しているイギリスからこのような書物が持込まれたら正に我が意を得たりという感じだったでしょう。古典といいつつも、とても読みやすい。ぜひご一読を