- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/03
- メディア: 文庫
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なんだか、おどろおどろしいタイトルの本ですが。著名な人々が、どのような最後を迎えたのかという話をその人が亡くなった歳ごとに分類して収録しています。
自分も30歳を過ぎて、まだまだ先は長いだろうと思ってはいたのですが、意外と30歳過ぎから結構知られた人も亡くなってきているのです。源義経、小林多喜二、中原中也は30歳ちょうどですし、最近流行の坂本竜馬は32歳、新撰組の近藤勇、土方歳三は34歳で亡くなっているのです。
昔は病院での看護体制などが整っているわけではないので、それぞれ死際はなかなか壮絶かつ悲壮を伴っているのでなかなか読むのには、精神的余裕がないと辛いかもしれません。
こういう本を読んでいると、そろそろ自分も多少は”死”というものを見据えて、今後の人生を歩んで行かなければならないんだなという気にさせてくれます。なんともない普通の日常ばかり続くと忘れがちになるものですが。そういう意味で人生を考え直すきっかけを与えてくれるのに、良い本かもしれません。