- 作者: ジャック・アタリ,林昌宏
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 単行本
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で、後半がそれに基づいて21世紀がどうなるかという予想です。その予想が本書のメインなのですが、基本的に暗いSFといった感じですね。あまり明るい未来ではないので読んでいてあまりいい気はしません。ニュースというものがその過激さから暗い記事が多くなるのに似て、本書も基本的に現在の過激な情報から過敏に反応した結果をつらつら描いていった感じがします。しかも文章が断定調なので余計内容に疑問符が付きます。
確かにあれだけ様々なことに想像を広げて語れば、多少のことはかするかもしれませんが、実際にはあまり当てはまらないんじゃないかなって気がします。クオリアの茂木が社会学者やったような感じですかね。なんにでも関連性を求めて、だんだん破天荒になって収拾が着かなくなっていく。歴史を読み解く視点として、面白い点もあっただけに惜しい一冊でした。