稼ぐ経済学

 

稼ぐ経済学 「黄金の波」に乗る知の技法

稼ぐ経済学 「黄金の波」に乗る知の技法

  • 作者:竹中 正治
  • 発売日: 2013/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 Diamond社のサイトで記事が掲載されていたので、興味を持ち読んでみました。出版が2013年とちょっと古いので、その後の更新とか改訂版があったら良かったのですが、その主張するところはよく理解することが出来ました。

 

本書で言わんとしているところは、資産の価格は短期的な変動を繰り返すが、ファンダメンタルな適正価格というものがあり、最終的にはそのラインに落ちついてくるということだ。つまり不況時に大幅に下がることはあるが、それも平均的には回帰してくるということです。2000年以降でも数回不況や市場の暴落によって下落することはあっても、数年すると戻してきているということで、これは経験的にもその通りだと感じています。

 

そのアセットの代表的なものとして、不動産があり、筆者はこれで結構資産を大きくしているようです。割安期は2000年前後、2008年前後等あり、このタイミングで買えた場合は良い買い物が出来たはずです。私も2009年に購入したので割と安かったです。しかし、安そうだから買えるかというと不動産の場合はある程度の元種が大きくないと参入出来ないわけで、そこが問題ですね。

 

書名が「稼ぐ経済学」となっているので、例えば利回りの計算法としてDCFやIRRなどを紹介しています。これは購入の際に、どれくらい収益が見込めるかということで単純な表面利回りではない指標で確認することが必要ということです。

 

今般コロナ騒動で今後の不況が想定される中で、不動産価格を含めて買いのチャンスが度々訪れるでしょう。こういう時こそピンチはチャンスとして生活防衛のためにもきっちり資産を築けるように準備しておきたいものです。