限りある時間の使い方

 

著者はもともとタイムマネージメントのTipsをブログなどで紹介するようなタイムマネージメントの達人とも言っていいような人でしたが、そんなことを色々やっているうちに気付いたそうです。「タイムマネージメントで頑張っても無駄だ」ということを。

 

つまりやることが多いんです。多過ぎるんです。そんなところでいかにタスクをうまく管理して、効率的に実行したところで焼石に水と言ったところなんです。そうではなくって、全部やるのは諦めよう、それより今を楽しみ、いつかやりたいと思ってた大切なことをやるとか、もっと健全なことに時間を費やすべきだと主張しています。つまり、人生の時間は限られているので、だからこそ自分の人生を生きるということに尽きるのだと思います。なんだか著者は行き着くところまでやり尽くして悟りの領域に達した感がありますね。

 

本書には様々な人々の時間の使い方に関する箴言が込められていて、それらを読むだけでも色々と考えさせられて興味深いです。本書を読んだからといって、何か新しい時間の使い方を学べるわけではないですが、それよりももっと大切なことを考えさせてくれます。