有名な方ですが、今まで読んだことなかったですがテレビでたまたまお見かけして気になったので読んでみました。エッセイです。すぐ読めます。
タイトルにある通り、野心です。今野心持ってギラギラしている人少なくなってるかもしれないですね。著者のように必ずしも恵まれた環境で育ってなくても、野心持って上昇していこうと思っている人が昔は多かったと思います。今はよく貧困とか言ってますけど、単に精神的に困窮してるんですよ。貧困でも野心があれば、問題にはならない気がします。
でも逆に言うと、ある程度中途半端に満たされているから野心を持つ必要がないとも言えるのかなとも思いました。失われた〇〇年と言われて久しいですが、野心を持つ必要がないから、程々で満たされてしまっているから、上昇する必要性を感じさせないからの安定的な低成長となってしまっているようにも思えます。
更に本書を読んでいると、著者のいう”野心”とは何だろうなと思います。価値観の問題ですが、それが高いワインだったり、飛行機のファーストクラスに乗ることだったりするのであれば、今の価値観とは受け入れられないでしょう。ただのバブリー思考と言われて一蹴されてお終いです。
かように野心を正しく持つと言うことは難しいような気がします。ただ然るべき野心を持ち、そのために成長・上昇をひたすらに求めていく様は人生に取って必要なのは間違いないですし、日本そのものへの活力になると感じます。