いま君に伝えたいお金の話

 

いま君に伝えたいお金の話

いま君に伝えたいお金の話

 

 村上ファンドで有名な村上氏が(多分)中学生辺りを想定してお金とはなんであるかを伝えるという一冊です。なので、基本的なので金融リテラシーに長けた大人には物足りないかもしれません。

 

物足りないというのは、多少は知っている自分からすれば基本ということなので、もしかしたら中学生ぐらいに読んでいたらヒットするかもしれません。子供に金融リテラシーを教えるのは難しくって、彼らは小遣いはあれど、欲しいものだって充分に買えない中で、収入も自分でどうにかなるわけではなく、それを効率的に使うという概念を植え付けるのは、彼らには理解の範疇外になってしまうということです。この理解の範疇外の人が大人になっても多々いるのが問題なのかもしれませんが、つまり貯めて殖やすという仕組みがあるということ、その為には目先の欲求を我慢する必要があるということ、それを耐えれば時間と共に徐々に増えて豊かになり得るという仕組みが大切なんだと理解する必要があるのです。

 

これはマシュマロテストの概念とも通じるのですが、生まれ付きの気質に寄ってしまうかもしれないですね。目の前の欲望が強すぎ、かつ将来の目標が見えずらいと人はマシュマロテストの意味すら理解出来ないのかもしれないです。そしてそれは教育によって獲得出来るものなのかわからないです。アリとキリギリスみたいな寓話によって、重要性が刷り込まれていくことがあるのかもしれません。

 

っということで本書の中身にはほとんど触れていませんが、簡単に言えば、貯蓄して投資することが大事なんだよという、単純明快なことを伝えているのです。

 

日々是好日

 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

 著者がお茶を習ってきたことを記した本です。本当にそのままなのですが、お茶を習ったことがある人なら「そうそう!」と思うのではないでしょうか。あの肌感覚がサラサラとお茶を飲むように体に染み込んできます。四季の移り変わりに敏感になり、花鳥風月を愛でる気持ち。忙しさの余り、忘れかけていましたが、改めて忙しいからこそ、そういった時間を持つことが大事なのだと思えるのです。お茶のお稽古を訳あってやめてましたが、再びやり直したいなと思いました。映画化もされているみたいで、観てみようと思います。

マンションは10年で買い替えなさい

 

マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく (朝日新書)

マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく (朝日新書)

 

その昔、著者による不動産のデータ分析と資産運用に触発されました。それほど資本があったわけではないので著者が主張するようなタワーマンションを新築で次々住み替えるような戦略は出来ないと思ってましたが、もっとリスクが少ない中古マンションで同じように住み替えして資産形成を行っています。そこで本書を見かけたので改めて読みなおしてみました。

 

異なるのは1.中古、2.駅ちょい離れ、3.値上がりしない、4.住み替えではなく賃貸、という点でしょうか。1、2を考慮すると比較的割安物件を見つけられることがあります。それをもとに、早目にローン返済して住み替え、前のは賃貸に出すのです。本書では中古は平米辺り価値が年4万下落すると書かれていますが、下限はあります。築3,40年の物件がたまに売り出されてますが、それぐらいの物件でも価格が0円な訳はなく、少なくても新築の半額ぐらいはしている訳です。そこまでいって最終売却すれば一番リターンが大きいと考えてます。そこまですると人生における住宅費をかなり少なくすることが出来ますね。

 

本書の戦略は新築マンションを10年で(しかも値上がりを多少なりとも前提として)買い換えるというものであるので、全員が実施したら中古で買う人が損しそうです。買い換え後のマンションは誰かが住むものであり、その後の維持管理は考慮しないことが前提ですが、逆にタワーマンションは長期修繕の難しさが指摘されており、3,40年後は資産どころか負債になりかねないババ抜きのようにも思えます。

 

共通点は23区でマンションを持ってる限りは賃貸も売却も問題なく可能であるという認識と、住宅ローンを借りれるうちが花ということでしょうか。計算してみるとわかりますが、この利息でローン組めるのは大きなメリットなのです。サラリーマンなら尚更使わない選択肢はないです。

 

合わせて本書も読んでみました。 

2020年以後も勝ち続けるマンション戦略バイブル

2020年以後も勝ち続けるマンション戦略バイブル

 

 

医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本

 

医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本

医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本

 

 本書が他のトレーニング本に比べて良いところは、医者からの診断別にどのようなトレーニングをすべきかが書かれている点です。健康診断などで、「運動した方が良いですねぇ」と言われたからといって、では何をすれば良いのかほとんどの人はチンプンカンプンでしょう。ちょっと気合い入れてジムに入会したからと言って、そこのトレーナーが優しくトレーニングメニューを作ってくれることはほぼ皆無です。(特におじさんに対して)。お金払って個人トレーナーと契約して運動するのはかなりハードルが高いのです。なので、診断に合わせてどのような運動をすれば良いのか、まずは知ることが出来るだけでも良いですね。ちなみに高校の部活でやっていたストレッチが腰痛対策用で紹介されていたのは驚きでした。そういう効果があったのですね。

 

ただ、結局筋トレ+有酸素運動が必要という結論は変わらず、日々30分の運動時間が必要となるのは免れないようです。本書では有酸素運動として、ウォーキングやジョギングが中心でスイミングが全く記載されてないのは著者の趣味に依るものなのでしょうか。

 

東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?

 

東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?

東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?

 

 本書の初めに書かれていますが、東大生になるような子で本当に天才的な頭脳で合格するのは3%ぐらいだと。残りは家庭で育まれた人間としての基礎力によるものだと。そう書かれると親としてはどのような育て方をしていけば良いか気になってしまうものです。環境や習慣で出来るものなら、それを整えてあげておくのが親の務めというものでしょう。

 

褒める、得意を伸ばすといったところは他の育児本なんかでもあったと思いますが、勝負好き、負けず嫌いなところは初めて聞いた内容でした。家事など自分のことは自分で出来るようにするなども当たり前のことですが、子供の自立を育み、勉強も含めて何事も主体的に進められることが大事なのですね。そしてそれを習慣付けていくこと。まずは毎朝5分勉強続けられるように習慣付けていきたいですね。そして更に10分と。ゲームでも何でも集中して出来るというもの、折々見つけていってあげたいものです。

未来の稼ぎ方

 

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 (幻冬舎新書)
 

 2019年から2038年に亘って、その頃発生するであろうイベントを予想してそれにまつわるビジネスを考察してみようという本です。将来20年先まで毎年何が起こりうるだろうかということですが、これが結構蓋然性が高くってなるほどそうだよねっと思ってしまいます。っということは、将来の出来事というのは今ある情報からそこそこのレベルで予想出来うるということです。もちろんインターネットやスマフォなど、今までになかったようなものの予想は無理なのですが、そんなことに捉われなければ、ビジネスは予想しうるということなのですね。

 

そしてこれくらいのノリであれば、自分の知っている知識の範囲で未来を予想してみるというのも面白いと思いました。そしてそれに応じてビジネスを考えてみれば何かいいアイディアが浮かぶというものです。

45歳の教科書

 

45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ

45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ

 

 著者の藤原氏の本はもう何度も読んでいるので、改めて読む必要もなかったかもしれませんが、タイトルの45歳という年齢が近いこともあって手に取ってしまいました。

 

つまり主張としては、ある程度年代毎に仕事をガラッと変えて、付加価値を高めて希少性のある人材になろうという話です。人生100年時代と呼ばれている中で、職業的に複数の目を持っておくことは、何かあった時の代替手段にもなりうるし、それ自体が人生に深みと豊かさをもたらしてくれます。45歳では更に”信用”という概念を追加して、スキルだけでなく、あなたの存在価値はなんだというところが問われてくると主張しています。まぁ確かに、しかしサラリーマンで信用と言われると辛いところがあるのです。45近くになり、そこそこ希少性のあるスキルを手に入れてはいますが、しかしどこの会社にも必要とされる程需要があるわけではなく、かなりピンポイント過ぎて、特定の業種以外にはニーズがないのが難点です。それを更に展開するには、どのような広がりが有うるか、模索してはいますが、中々答えは出ませんね。