いま君に伝えたいお金の話

 

いま君に伝えたいお金の話

いま君に伝えたいお金の話

 

 村上ファンドで有名な村上氏が(多分)中学生辺りを想定してお金とはなんであるかを伝えるという一冊です。なので、基本的なので金融リテラシーに長けた大人には物足りないかもしれません。

 

物足りないというのは、多少は知っている自分からすれば基本ということなので、もしかしたら中学生ぐらいに読んでいたらヒットするかもしれません。子供に金融リテラシーを教えるのは難しくって、彼らは小遣いはあれど、欲しいものだって充分に買えない中で、収入も自分でどうにかなるわけではなく、それを効率的に使うという概念を植え付けるのは、彼らには理解の範疇外になってしまうということです。この理解の範疇外の人が大人になっても多々いるのが問題なのかもしれませんが、つまり貯めて殖やすという仕組みがあるということ、その為には目先の欲求を我慢する必要があるということ、それを耐えれば時間と共に徐々に増えて豊かになり得るという仕組みが大切なんだと理解する必要があるのです。

 

これはマシュマロテストの概念とも通じるのですが、生まれ付きの気質に寄ってしまうかもしれないですね。目の前の欲望が強すぎ、かつ将来の目標が見えずらいと人はマシュマロテストの意味すら理解出来ないのかもしれないです。そしてそれは教育によって獲得出来るものなのかわからないです。アリとキリギリスみたいな寓話によって、重要性が刷り込まれていくことがあるのかもしれません。

 

っということで本書の中身にはほとんど触れていませんが、簡単に言えば、貯蓄して投資することが大事なんだよという、単純明快なことを伝えているのです。