信長の棺

信長の棺

信長の棺

やっぱり、日本史上で一番劇的な人物と言えば信長でしょう。劇的となれば、それだけ多くのミステリーも抱えてるわけでこのようなお話が生まれてくるわけです。

そして、歴史マニアにとってはこの手の小話とか隠された史実というのがもうたまらないわけです。実際今でも古文書が新たに発見されたりしていろんな史実が明らかになって来たりしてますしね。ですので、この物語もどこからどこまでが創作なのか、たまにわからなくなってくるぐらい。そういったお話を楽しむにはもってこいです。

ただ基本的には、信長の死をめぐるミステリーを解明していく話なのですが「みちのく湯煙殺人事件」的な旅行と地場の食べ物と温泉といった旅行記的な要素がふんだんに盛り込まれてここら辺はあまり感心出来ません。しかもおじさん向けのサービスなのでしょうか、主人公が70歳を超えた爺様にも関わらず若い女をこさえて、孕ませてしまいます。ここら辺が日本経済新聞社刊という所の限界なのですかね。