未来のつくりかた

未来のつくりかた アウディで学んだこと

未来のつくりかた アウディで学んだこと

アウディが日本で認知され始めてのはここ数年ではないでしょうか。VWはそこそこ売れてましたけど、アウディはそれほど大したブランドという認識もなく、どちらかと言えばルノーとかプジョーぐらいの知名度で、珍しくてあまり見かけないほうだったと思います。

それが、ここ数年のブランド力(と販売量)の向上と言ったら凄いですね。同じドイツ車であるBMWメルセデスなんかを凌駕してしまった印象すらあります。そんな今をときめくアウディのデザインモチーフであるシングルフレームグリルを取り入れたデザイナーが、日本人であると知ったときはかなり衝撃的でした。

この本はそんな和田さんが書かれた一冊ですが、う〜ん、デザイナーの本は読まない方がいいかなって感じですね。過去とかの思い出とかはコラムみたいで楽しめたのですが、未来構想とか語ってる辺りはちょっとぶっ飛びすぎてます。東京の未来都市像とか描いてますし。なんで江戸時代に逆行してしまうんだって感じですね。有名建築家でもそういう人いるんですけど。やっぱり本や思想より、プロダクトで感動させてくれればそれで良いと思うんですよ。挿入されているデザイン図とか本当に素敵ですから。独立されてから、今後の(デザインでの)ご活躍に期待です。

それにしても日本のカーデザイナーが世界的に活躍しているのはうれしいですね。会社としては、ラインナップにデザインの一貫性を保とうとしていてブランドを感じるのはマツダぐらいで好きなんですけど。いかんせん販売力がね。スバルとかいい車作るんだから、和田さんと組んでデザインを頑張れば今のアウディみたいなブランドメーカーになれそうな気がするんですけどねぇ。どうなんでしょ。