デザインが日本を変える

 

デザインが日本を変える 日本人の美意識を取り戻す (光文社新書)

デザインが日本を変える 日本人の美意識を取り戻す (光文社新書)

 

 マツダの車が好きです。3代前のアクセラのリアデザインに惹かれて以来ずっとです。初めは外車かと思ったくらいでした。こんなデザインの車を作るメーカーが日本にあるなら、応援しなければと思って以来もう3台もマツダ車を乗り継ぐことになってしまいました。

 

本書はそんなマツダのデザイントップである方の思いを記載した一冊です。日本メーカーはそれぞれの車ごとにデザインしていて、メーカー全体でデザインモチーフを統一したところは今までなかったと記憶していますが、今のマツダはそれを上手く行っています。後やっているのはレクサスでしょうか。デザインというのはそれほどコストを掛けなくても、ブランドの地位を上げうると思うのですが、中々そんな風に考えているメーカーが少ないのが不思議でした。韓国のKIAとか、日本では全く売れてませんが、外国のデザイナー連れてきて素晴らしいデザインを産み出してますね。個人的には日本のメーカーよりセンスあると思えるぐらいです。

 

で、本書に戻る訳ですが、ではマツダは日本のメーカーとして日本のデザインとは何かというのを突き詰めようとしています。そしてそれを車のデザインとして還元していく。引き算のデザインと称していますが、ミニマリズムです。極限まで削ぎ落とした容がそこにあるのでしょう。今新しい世代の車群がアンベールされつつあります。新型アクセラはとても良い評価の記事を目にします。次はSUVだとか。非常に期待しています。