- 作者: 橋下 徹,堺屋 太一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 新書
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広域に行政を行うべき都道府県と、地域に密着して行政を行う市があるわけなんですが、大阪の場合は市が大き過ぎて府がやるべき機能を市もやっていて、かつそれが二重で行われているというのが橋下さんが提示している問題点なのです。非常にわかりやすいです。無駄そのものですね。しかも更に大阪の場合、いろんな権益やら癒着やらで益々効率が悪い行政となっているわけです。
革新とか進歩的文化人とか言われてる人種がいますが、よく耳障りのいいことを言って、辛いことはなぁなぁにして、身内だけで褒め合ってる左側の人達のことです。そんな彼らが生理的に嫌いなものの一つにリーダーシップのある人というのがあります。正に橋下さんは彼らが受け付けないタイプなんですね。しかも、大阪は左側の人達がヌクヌクと巣食っている地域の一つです。そりゃあヒステリックに攻撃するわけですよね。
最近ではテレビとかで主張についてよく討論番組に出演していて、だいたいそんな左側の人達を見事木っ端微塵に論破しているのですが、本当に橋下さんのキャリア作りは素晴らしいの一言ですね。高校で花園行って、大学で法律学んで弁護士になり議論に強くなり、テレビに出てメディアでの見栄えが上手くなり、政治家になって法律を駆使して世の中の仕組みを変えるとともに組織の動かし方も習得する。ホントに羨ましいと思えるくらい、政治家として必要な要素を確実に積み上げて来ています。
きっと多くの人達が感じているように、橋下さんが描いているのは大阪府と市の統合だけではないはずです。維新を起こすと言っているくらいなので、これは単なる始めの一歩。しかもまだ40代なのです。大阪を活気のある日本の第二のエンジンにした後、その次のステップまで活躍して頂けるよう、陰ながら応援する次第です。