あなたのセキュリティ対応間違っています

あなたのセキュリティ対応間違っています

あなたのセキュリティ対応間違っています

ここ最近のセキュリティ事例に挙げながら、その対応が良かったのかどうか、問題が発生したらどう対応すれば良かったのかを解説してくれます。そういえば久しぶりにアノニマスの名前見た気がしますね。彼らは今頃どうなったのでしょうか。

本書では発生したらどうすべきだったかとなるので、事前にどういう対応を取っておけば良かったかという一般的なセキュリティ対応の間違いを正しているものではありません。なかなか事前に個別事象の対応準備を整えておくのは至難の技ですよね。しかも個々の企業などでセキュリティの専門家がいるわけではないですから。読んでいると、何かやらかした企業の対応でも、結構皆さん頑張ってると思うんですけどね。

特に標的型と呼ばれる攻撃で使われるメールの文面が高度になっているので驚きました。一昔前はアヤシイ日本文でかつ一部中国語であったりして、すぐ見破られたりしたのですが、本書に載ってた文面みると、自分でも回避出来るか疑問です。まさか自分のところにそんなメール来ないだろうと油断してるとやられそうです。

本書は著者の人間性というか、誠実さみたいなものも垣間見られて、なんだかセキュリティの本ですけど清々しさが感じられる不思議な一冊でした。