医者が教える食事術

 

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

 

 よくは知りませんが、糖質ダイエットの走りは本書なのでしょうか。それくらい糖質削減が本書のテーマとなっています。

 

曰く縄文人時代の食事が、生物として適したものであるので、そこから大きく乖離したものは悪というのがスタンスです。その中で最もいけないのが糖質ということで、精製された砂糖なんかは良いことなし、お米や小麦粉なども基本あり得ないものというのがスタンスです。(その割に白ワインはポリフェノールが取れるからOKってのはちょっと納得行かないですが)

 

ただ本書の冒頭に記されている通り、血糖値を適切にコントロールすることが大切なのは成る程と思いました。集中力や眠気など、血糖値の上下でこれほど体調が影響されるものだとは知らなかったです。そしてお菓子や飲み物など我々の周りは常に甘いもので満たされているのです。今日も朝から甘いものを採ってしまいました。

 

後半ではAGEというもう少し医学的な観点から糖質が如何に体に良くないか説明しています。要は糖質は酸化を促進し、酸化がガンの根本的原因ということなんですね。ということで、ここでも縄文時代の食事を例に色々説明されてますが、一つ気になるのは縄文時代はそれほど寿命が長くなかったと思う点です。健康の証としての縄文人という説明はいささか無理があるような気もします。