橘氏の著書は出来るだけ読むようにしていますが、それは一番今の世の中がどのような方向に向かっているのか、赤裸々にわかるからです。なんかいい事ないかなぁなんって思ってたら、そんなことは一生来ないのが人生。きちんとルールを理解して、自分で自分の人生を切り取っていくつもりでないといい人生は送れないものだと思ってます。
本書は「無理ゲー社会」と題してますが、きちんとルールを理解すれば無理ゲーではないのです。むしろ敗者がより明確になるとすれば、勝者は今まで以上にその果実を手に入れることが出来るのでしょう。まぁ、確かに残酷ではあります。敗者にも優しかったのは昭和の時代まで。平成はその過渡期ではありましたが、令和ではそんなことも言ってられなくなりました。
本書で指摘している通り、その流れが「リベラル」という名の理想がもたらした結果だとすればすごい皮肉ですね。しかし我々が出来ることとすれば、時代の流れに逆らわずに、知能と努力する力を次の世代にきちんと伝えていくことぐらいしかないのです。そしてそのためにも「自分らしく生きる」ことが出来るよう人生をデザインしていけば良いのです。