Life Shiftの続編という感じですが、正直前作ほどのインパクトはありませんでした。前作で明らかにした人生100年計画について、個々の想定事例をもとに検証してみるという形となっています。
日本でも日経新聞社などが主催して著者を招いてフォーラムなど開催していたと記憶していますが、その際に得た知見などをもとに、今後あり得る形をまとめた感じなので、事例集という感じになるので、逆に面白みに欠けてしまうのですよね。なんとなく官製のお仕着せ人生計画と、今後人生長くなるからこのように準備していきましょうという壮大な前振り感がして、そのための政策を通すアピールに感じます。企業側は企業側でそんなに長い間再雇用を義務化させられないために、視線を逸らそうと必死です。そのために勉強してスキル向上を謳ってるのですが、この生涯学習のあたりが痛々しくって、いくつになっても新しい分野を勉強して再就職を図ろうなんって普通は悪夢以外の何者でもありません。大学をそのための場と定義しているのですが、少なくても日本の大学がスキル再構築出来るところではないなと思ってしまいます。
ただ食べるため、生きていくための勉強、仕事にフォーカスするよりかはもう少し自己実現ややりたいことを100年年という長い人生の中でどう実現していくかという観点の方が、もっと人生を豊かに出来ると思うのです。前作ではそこにとても惹かれたのですが、なんとなく矮小なパート２となってしまい残念です。
