THE LONELY CENTURY

 

日本でお一人様とか個人化が進んでいるように思っていましたが、それは意外と日本のみではなく、世界的な事象であるというお話です。昔より孤独になりつつあるということですね。

 

まぁしかしそれは致し方のない話で、リベラル化の流れの中で、いろんなしがらみから解放を進めていた結果なんですよね。昔の「大家族」時代から「核家族」となり、更には「個人」世帯とどんどん関わる人間関係を少なくしていったわけですから。これは家族親戚関係関わらず、社会的関係性も同様ですね。田舎ではまだまだ深い人間関係が構築されているところもあるようですが、それでもだいぶ希薄化は進んでいるように感じます。都会では尚更です。会社なんかもなんかあればすぐハラスメント化する時代であります。深い関係性を築けなくなってるのは時代性なんでしょう。

 

しかもデジタル化が一層拍車をかけているわけです。SNSしかり、AIやロボット、最近流行ろうとしているアバターなんかも孤独化強化の方向しか向かないわけです。本書ではそれを資本主義のせいにして、解決を求めていますが、まぁそれを政府に求めても致し方ない気もします。環境問題と同じで孤独化はリベラル化の裏返しでしかなく、それを止められる潮流が生まれる気配すらありません。これに気を付けるには個人ベースでコミュニティに参加していくよう努力するしかないように思えます。