その後のとなりの億万長者

 

億万長者になった人はどのようなに達成したのかを統計的に洗い出しています。タイトルにもある通り、実は億万長者はすぐ隣にいたりするものなのですが、基本的に派手な暮らしをしていないので、ぱっと見分かりづらいというのが正しい理解です。

 

その秘訣は帯にも記載されていますが「倹約!倹約!倹約!」です。二宮金次郎みたいですが、正にその通り。質素倹約を地道に続けることが億万長者への正しい道のりなのです。一般的には遺産相続や宝くじ当選などが想定されるのですが、遺産相続で億万長者になった人の割合がほんの数パーセントというのには驚きました。規律ある倹約と貯蓄や投資が億万長者になるための黄金ルートであることは間違い内容です。

 

逆に考えると、遺産相続の割合が低いということは、その蓄えられた富はどこに行ったのかが気になりました。アメリカらしく、寄付されているのでしょうか。アメリカ経済は富の蓄積においても数世代分蓄積があるような気もしていて、単純にニューカマーの億万長者だけではないよう思えるのですが、この調査ではほとんどが自分の世代で富を蓄えたような人ばかりなのが謎です。それとも世代を経るに連れて、富の減少を招いているということなのだろうか。。。

 

これは非常に大事な視点で子育てをどのようにすればよいか、浪費家の子供を育てないように気を付けても、お金に苦労したことのない子供が倹約で過ごせるわけもないのだから。それほどお金の教育を子供にするのは難しい。親としては最低限の生活というよりかは出来るだけのことをしてあげたいと思うのだが、不自由なく育った子供に倹約という概念は付きづらいというのが悲しい現実なのである。

 

話を戻すと本書で倹約した結果、経済的自由を得て早期退職を行う人も多いようである。今で言うFIREのことなのだが、倹約に出費して、倹約に生きるのも楽しいのかなぁとは思ってしまう。それだったらそれなりに稼いで、きちんと使って人生全うする方が個人的には有意義かなと。結局はバランスが大切で、使う時には使い、無駄な浪費は避けると言うのが良い人生を送れるというものなのかなと感じた。それに意外と日本でも頑張れば億万長者になれるんですよ。