人事屋が書いた経理の本

人事屋が書いた経理の本

人事屋が書いた経理の本

この本は良いです。よくビジネスマンは経理とか会計がわからなければいけないようなことを聞きますが、この本の内容を理解していれば十分と思います。

つまり、利益はどこからどのように上がってくるのか、利益を上げるためにはどのようなポイントに注目すればいいかという分析方法を全く新しい視点で教えてくれます。経理で出てきた数値を戦略として生かそうというするならば、原価会計とかちょっと小難しい財務分析を勉強するよりよっぽど有効なんじゃないでしょうか。更に、B/Sについても独自の視点が入っていて黒字倒産がどのように発生するのかというような点についてわかりやすく解説されています。

内容が製造業に偏ってたり、本の装丁自体が古すぎたりしてますが、ビジネス書として出版以来30年も色褪せていないこの内容には敬服すると共に普通の企業の人事部が書いたというこのパワーには当時の日本企業の底力を感じさせられました。