- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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でもこうして平成になって十数年経ってみるとある「時代」として客観的に見れるようになって来るもんなんですね。いろいろな出来事があって、いろいろな価値観があって同時代ではなんとも評価出来なかったものが、今こうして真っ当な形で評価されつつあることは素晴らしいことだと思います。それにこの本は講義スタイルって体裁を採っているので、高校とかでお世話になった予備校の授業をそのまま本にしたのに似ててとても読みやすいです。
昭和の戦後史については、ほとんど知らなかったことばかりでしたね。でも学校で習うなら、本当はここの所をもっと学習すべきだったのではと思ってしまいます。なにせ、今の日本が形作られたのがこの時期なんですから。そして、良くも悪くも真っ当な政治家だと思えるのは田中角栄以前の人達ですね。歴代の首相ごとに的確な政策を掲げ、それを実行しています。意外にもと思えるくらい。明確な目標があったからなんでしょうか。豊かになって目標がなくなってしまうと漂流してしまうのは、よく言われている日本の脆さにつながるのでした。