リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください

全編リベラリズムについて語っていますが、所謂日本の左翼リベラルとは違って相当硬派なリベラルと言って良いかと思います。ただそのリベラルについては第1章でさらっと書かれている程度なので、半分以上は正義とか、善とか、そういったもののお話になります。なのでタイトルはこれまたちょっと問題ありですね。

サンデル教授が流行ったこともありましたが最近の哲学で、どういうものがウケてるのか知らないのです。哲学はどのようによく生きるかとか、人生とは何かというものに応えるためにあると思うので、正直あまりその辺りは興味がわかなかったですね。きちっと論理を構築してあれは正しい、これは間違いだと言ってると思うのですが、結局その論説自体が正しいものなのか、受け入れられた正論であるかどうかは果たして不明なのです。一方的に言ってるだけなのですからね。

ただ教養という意味で、法律というものがどういう論理を元に築かれているかということを知るのは面白かったですね。まぁ半分は研究のための研究という気もしなくもないですが。正義とか、結局語るだけなら自己満足に過ぎないと思うのですよ。