江戸→TOKYO なりたちの教科書: 一冊でつかむ東京の都市形成史
- 作者: 岡本哲志
- 出版社/メーカー: 淡交社
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: 単行本
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なので現在の計画性の感じない雑然とした街並みを見れば憤慨もするのですが、それは特に戦後、私有地の概念が蔓延りだしてから土地が投機の手段となってから発生したものだと思われるのです。江戸時代は外れだった東京の西側エリアなどは基本的に戦後開発されているので、計画もなしに発展してしまったため、ごちゃごちゃしたエリアばかり残ってしまったのだと考えられます。
本書では地図が多用されていて、時代の移り変わりでどのように変化があったのかもわかりやすく示されていて、とても興味深いです。この地図だけ見てても飽きないです。読んでいるとわかりますが、東京で大規模開発が行われている土地は基本的に大名屋敷に発するところが多いです。そんな江戸時代からの文脈として、街の歴史がわかると、その雰囲気がどこから醸し出されてきているのかまで想像が及んで楽しいですね。